○兼任スタッフをやってみようと思ったきっかけ
第1回(2013年)からフル参加しています。きっかけは身も蓋もないのですが「偶然」と「気まぐれ」です。
記憶の限りでは、クイズのオープン大会に最後に出たのが2005年のabcで、それ以降はクイズシーンとは距離を置いていました。たまたま、クイズとは無縁の知人の勧めでNTV系『頭脳王』の予選に参加し、知的好奇心が少し回復したかな…という矢先にmono-seriesを知り、大会や問題コンセプトに非常に共感しました。更にその主宰が、かつて大変お世話になっていた神野さんだったということも背中を押し、僅かでも何らかの貢献ができれば、と思ってエントリーしました。
問題コンセプトに「クイズ界隈で『ベタ』かどうかは考慮しない」とあった所も、久方振りにクイズに触れる者からすると、参加が大変気軽になるポイントだったと感じています。
○これまでに担当した業務
通常の問題作成・選定・裏取りには毎回携わっています。その他に、はじめの何回かは主宰や問題チーフの事務作業の補佐(問題ファイル管理、スタッフ間連絡&リマインダ代行等)をしました。
昨年まではほぼ毎回、オペレイションやレギュレイションに何らかの変更があったので、前回まであった業務がなくなったり、逆に新たな業務が必要になったりするのも、大会が生き物のようで面白い所です。
○実際に兼任スタッフをやってみて感じたこと
担当業務が遂行できるか、他のスタッフの皆様にご迷惑をお掛けしないか、と不安もありましたが、事前に思っていた程の苦労はありませんでした。2回目以降は少し重要度の高い業務も任されましたが、過度なプレッシャーもなく、楽しんで仕事をすることができました。
これは、特に私に限っての話かもしれませんが、mono-seriesで最も面白いのは、「選定スタッフに加わり、同じ班の皆様が提出されたありのままの問題を拝見する時」です。1年に1回だけの、最高の読書としての愉しみになっています(しかもタダです)。大会後に問題集を読むのとはまた違い、磨けば更に光る原石を大量に抱えているような、ワクワクする感じは格別です。
また、こんな面白い問題群に、点数を付けて選定をするのが忍びない、申し訳ない、という気持ちになることも良くあります。そんな中で、自分の提出した問題が選定で残っていた時の喜びも一入です。
あと一点だけ、スタッフの皆様、各種締切は是非ともお守りください! せめて、「遅れの連絡」をお願い致します!!
○プレーヤーとして感じたこと
プレーヤー(兼当日スタッフ)としてフル参加できたのは1回だけで、こちらはもう箸にも棒にもかからず、でした。皆さん本当に物知りだなぁ…と思いました。普段はサークルにも入っておらず、早押しクイズをすることもないので、問題文のリスニングや集中力を持続させるのが大変でした。
一方で、形式がペーパー&早立ちボードなので、最後まで読めば・聞けば分かる問題もあり、難問だからといって諦めさえしなければ、存分に楽しめます。単純な知識量やクイズの経験が豊かでなくとも、物事の本質的な面白さを理解しようという気持ちをお持ちの方には、何らかの形でのご参加を特にオススメします。
○これまで出して印象的だった問題
自分の問題の作り方(何をどう問うか)は『夢幻杯』の頃からあまり変わっていないようで、mono-seriesに向けてはmono-seriesのコンセプトに基づいて作問していますが、それらが自然と合っている部分があるようです。
皆様から反応があった、もしくは選定時の評価が高かった問題を各年度から1問ずつ挙げます。
(2013年)
Q.KING、KINGⅡ、OVAL、X(クロス)、EVといったラインナップがあり、打球部がウレタンでできているためによく飛距離が出るのが特徴である、2002年からミズノが発売している軟式用複合バットのブランドは何?
A.ビヨンドマックス
(2014年)
Q.『(x^2+y^2−1)^3=x^2・y^3』、『x^2+(y−x^(2/3))^2=1』等といった数式が俗に「愛の方程式(The Love Formula)」と呼ばれている理由は何?
A.グラフ(x-y平面)に表すとハート型が現れる
(2015年)
Q.2015年度の県立高校の入試問題がきっかけとなり、明治4年の廃藩置県で県が置かれた日付と、現在の県民の日が1日ズレていることが発覚した県はどこ?
A.茨城県
(2016年)
Q.楽団員が休暇を取りたがっていることを主君に婉曲に伝える為、最後の第4楽章は演奏者が次々とステージを去っていくという趣向が凝らされている、ハイドンの交響曲第45番の通称は何?
A.『告別』【Abschiedssinfonie】
(2017年)
Q.市場などで使われている《画像》の車は、「小塔」を意味する英語を用いて何と呼ばれている?【略称でも可】
A.ターレットトラック(ターレット式構内運搬自動車)【turret】
○メッセージ
少しでも興味がある方は、是非いらっしゃってください! できれば兼任スタッフも!…というような想いは全スタッフがお持ちでしょうから、違った切り口から。
私のような「クイズから離れてしまった」「今はあまり積極的でない」方の「復帰・復活」の場として、意外とmono-seriesは適しているのではないかな、と思っています。その理由としては、参加者各々で色んな愉しみ方がある、様々な魅力があるクイズ大会だからです。
オーソドックスな大会や例会と同じように、一問でも多く正解を重ねて優勝を目指すという勝負の場であるのは勿論ですが、モノシリ達の驚愕すべき「単独早立ち」や少数正解を目の当たりにするのも非常に刺激的です。自分が提出した問題に対する反応を見たり、他の方が提出された問題を吟味したりするのも、なかなか大きな醍醐味です。大会にいらっしゃっている多くのベテランプレイヤーの方々と改めて交流できるのも一興です。大会後の懇親会では毎回「久々の再会」があって、昔話に花が咲くことも。
私も、mono-series以外は殆ど表(大会やサークル)に出ていませんが、そんな人でも年に一回好きなスタンスで気軽に参加することができる、そんな大会がmono-seriesです。
※近年は母校(慶應義塾)の野球の応援にかなりの熱を入れております。画像は先日、選抜の応援で一人甲子園へと赴き、彦根東に惜敗した後の自棄酒で訪れた大阪・梅田の『酒場 やまと』と、更に東京への帰りに寄った『ラーメン二郎 京都店』です。